娘と息子とちいさいお庭

子どものことと暮らしについて記します

子育て期間の、その後について

子どもが誕生すると途端に自分の時間が無くなります。独身時代や夫婦オンリー時代には中々想像できなかったレベルで、物理的な時間も精神的な余裕もなくなります。

が、いま私はとても充実しています。


特段、熱中するような趣味はもともと無く仕事もそこまで好きではありませんが、子どもたちがいるおかげで毎日が楽しくて幸せいっぱいです(仕事がわりかし順調という側面もあるかもしれません)。誤解を恐れずに言うと、あえて毎日を充実させようとする"必要"がない、と言えるかもしれません。


子どもたちは、今年で3歳と1歳になります。日中は在宅勤務で仕事をしつつ手が空いたら家事と子どもの世話をし、休日は子どもたちの年齢に合わせた場所、楽しんでくれそうな場所を探し家族全員でお出かけをします(時々、私+息子&妻+娘で別行動します)。常に全速前進の子どもたちとのお出かけは楽しいですがとても疲れます。子どもたちが寝静まり、妻と分担して残りの家事を片付けてようやくその日の平穏がやってきます。


SNSで育児アカウントを作れば、リアルの友達や他の育児中のママパパとつながることができるし、お悩み相談や情報交換なんかもすることができます。投稿内容は9割が子ども関連です。


子どもが中心の生活どころか、もう生活がほぼ子ども。日中の仕事と子ども(とインスタ)で私はほぼおなか一杯です。


こうした"ほぼ子ども"な生活を過ごす日々は、私にとって人生でもっとも貴重な瞬間であることは間違いありません。

 

でも、それっていつまでもは続かないですよね。

 

一般的に、子どもに割く(割かれる)親のリソースの割合は年々減少していきます(中学受験は例外かもしれません)。

3歳と1歳が家にいる今現在は、仕事以外はほぼ全部子ども、なんなら仕事中もたまに子ども、みたいな生活です。

これが、二人とも小学校に通い始めると(私は36歳)日中は割と平穏に過ごせますし、今ほど子どもに手がかかることもなくなります。仕事にもより集中することができるでしょう。一方、まだまだ家族単位の行動が主で、子どもが中心の生活が続きます。


小学校高学年から、徐々に子どもは"心理的に親にべったり"では無くなっていき、中学校入学(私42歳)後は部活やら勉強やら友人やら(彼氏彼女やら…)で段々と別々の行動が増えていくでしょう。反抗期もピークを迎えます。


親としては、ここらへんが一つのターニングポイントかなと勝手に考えています。もちろん、子どもへの愛情はそのままに親としての責務は当然果たし続けるとして、子どもに何かしらの依存をしてしまっている場合、もしくは依存とまではいかなくても生活や思考が子ども中心のままの場合、この辺で徐々に、そしてうまく心理的に距離を取り始めないと、子どもが高校大学社会人になってもなんだかずるずる行ってしまいそうな気がするんですよね。

このとき私と妻は42歳。日本人の平均寿命が男性⇒81.4歳、女性⇒87.4歳なので、それぞれまだ40年も人生が続きます。ここからは夫婦の関係がQOL上より重要になります。

 

なぜこんな話をしたかというと、子どものおかげで今の生活が満たされている一方、さすがにもう少し自分の時間が欲しかったり仕事に集中したかったりで、じゃあ自分がどれくらいの年齢になればどれくらい子どもが手を離れてくれるのかなとシミュレーションしてみたからです。(頭の中ではもう少し細かいシュミレーションをしています。)



さて、ここで突然の私の母の話です。

私が高校生になった時期あたりから、母はマラソンをし始めます。どうも昔から走ることが好きだったらしいのですが、フルタイム勤務と2人(姉と私)の育児でさすがにマラソンを始める時間は無かったのでしょう。最初は数キロ走るだけで体がガタガタになったそうですが(当然ですよね)、知らないうちにフルマラソン(42.195km)を完走していました。今では毎年のように国内どころか海外(ホノルルマラソンとか)の大会にも出ていますし、トレーニングジムにも定期的に通っていますし(トレーナーが私の高校の同級生だった)、両親が他界し我々子どももいない実家は半ばトレーニングルームと化しています。


もともと子どもに依存するようなタイプではなく完全に放置型の家庭だったこともあるのでしょうが、これは中々良い感じの第二の人生を歩んでいるようで、子どもとしても嬉しい限りです。年齢的にいつまでもフルマラソンできるわけではないでしょうが、まあその時はまた新しい何かを始めることでしょう。怪我にだけは気を付けてほしいものです。

 

子ども中心の10数年間の生活は本当にかけがえのないものですし、とても密度の濃い思い出としていつまでも残り続けるでしょう。と同時に、子育て期間が終了したそのあとも親である私たちの人生は数十年にわたって続きます。新たに仕事を始めるもよし、子どもがいたころには諦めていたことに打ち込むのもよし、もしくは新しいことに挑戦するもよし。年々大人になっていく子どもたちとの距離感は適切に、詰め込みすぎは性に合いませんが、ぼんやりと惰性・現状維持で歳を重ねるのは避けたいなーと思うこの頃です。

 

 

余談ですが、10数年前、私が大学に合格し入学式の案内が届くと、母が「一緒に行きたい」と言ってきました。当時「いや大学生にもなって親と入学式はちょっと…」と思って断ってしまったんですが、今となっては少し後悔しています(後日入学手続きで一緒に行ったけど)。

 

ちなみにいざ一人で入学式に出てみたら、ほとんどが親子連れでした。